非破壊的編集の鍵！Photoshopのレイヤーマスク活用方法

レイヤーマスク

非破壊的編集の鍵！Photoshopのレイヤーマスク活用方法

レイヤーマスクとは、Photoshopで画像の一部を隠したり、透明にしたりすることができる機能です。レイヤーマスクを使うことで、非破壊的に画像を編集することができます。

非破壊的とは、元の画像を変更せずに、別のレイヤーにマスクをかけることで、編集効果を表現する方法です。レイヤーマスクは、画像の合成や背景の変更、オブジェクトの切り抜きや削除など、さまざまな用途に使えます。

この記事では、レイヤーマスクの基本的な使い方や応用例を紹介します。以下の内容について解説します。

レイヤーマスクの仕組みと特徴

レイヤーマスクとは、画像の上に白黒のカバーをかぶせるようなものです。白黒のカバーは、レイヤーパネルでレイヤーのサムネイルの横に表示されます。カバーは白黒グレーで構成されており、白い部分はそのまま表示されますが、黒い部分は隠されます。

グレーの部分は半透明になります。カバーの形や色を変えることで、表示される部分や透明度を調整することができます。

レイヤーマスクの特徴は以下の通りです。

レイヤーマスクを作成するには、以下の手順を行います。

レイヤーパネルでマスクをかけたいレイヤーまたはグループを選択します。
切り抜きたい形に選択範囲を作ります。選択範囲は楕円形選択ツールやなげなわツールなどで作成できます。選択範囲が不要な場合は省略できます。
レイヤーパネルの下部にある「レイヤーマスクを追加」ボタン（四角いアイコン）をクリックします。すると、選択範囲内が白く、外側が黒くなったカバー（レイヤーマスク）が作成されます。選択範囲がない場合は、全体が白くなったカバーが作成されます。
レイヤーマスクを非表示にするには、「レイヤーマスクを追加」ボタンをAltキー（Windows）またはOptionキー（Mac）を押しながらクリックします。すると、全体が黒くなったカバーが作成されます。

レイヤーマスクを編集するには、以下の方法があります。

レイヤーマスクのサムネイルをダブルクリックすると、マスクのプロパティパネルが表示されます。ここで、ぼかしや不透明度などの設定を変更できます。
レイヤーマスクのサムネイルを右クリックすると、メニューが表示されます。ここで、レイヤーマスクの削除や反転、適用などの操作ができます。
レイヤーマスクのサムネイルを選択した状態で、ブラシや消しゴムなどのツールを使って、白黒グレーでペイントできます。白でペイントすると表示される部分が増え、黒でペイントすると隠れる部分が増えます。グレーでペイントすると半透明になります。不透明度やブレンドモードを変えることで、ペイントの効果を調整できます。
レイヤーマスクのサムネイルを選択した状態で、Ctrlキー（Windows）またはCommandキー（Mac）を押しながらクリックすると、マスクの形に合わせた選択範囲が作成されます。この選択範囲を使って、マスクの形を変更したり、別のレイヤーにコピーしたりできます。

レイヤーマスクは、さまざまな画像編集に応用できます。ここでは、代表的な応用例を紹介します。

レイヤーマスクを使うと、複数の画像を自然に合成することができます。例えば、以下のように空の画像と山の画像を重ねて、一枚の風景写真に仕上げることができます。

空の画像と山の画像を別々のレイヤーに配置します。空の画像を上に重ねます。
空の画像のレイヤーにレイヤーマスクを追加します。
レイヤーマスクのサムネイルを選択した状態で、グラデーションツールを使って、上から下に黒から白へと変化するグラデーションを描きます。すると、空の画像の下半分が徐々に透明になり、山の画像が見えてきます。
ブラシや消しゴムなどを使って、空と山の境界線を調整します。ぼかしや不透明度などを変えることで、自然な感じに仕上げます。

レイヤーマスクを使うと、画像の背景を別の画像に変更することができます。例えば、以下のようになります。

背景の画像を別のレイヤーに配置します。背景の画像を下に重ねます。
背景の画像のレイヤーにレイヤーマスクを追加します。
レイヤーマスクのサムネイルを選択した状態で、Ctrlキー（Windows）またはCommandキー（Mac）を押しながら、人物のレイヤーマスクのサムネイルをクリックします。すると、人物の形に合わせた選択範囲が作成されます。
選択範囲を反転します。選択メニューから「選択範囲を反転」を選びます。すると、人物以外の部分が選択されます。
黒いブラシでペイントします。すると、背景の画像の人物以外の部分が隠れます。
ブラシや消しゴムなどを使って、人物と背景の境界線を調整します。ぼかしや不透明度などを変えることで、自然な感じに仕上げます。

レイヤーマスクを使うと、画像から不要なオブジェクトを切り抜いたり、削除したりすることができます。例えば、以下のように花束の画像から花びらを切り抜いたり、葉っぱを削除したりすることができます。

花束の画像をレイヤーに配置します。
花束の画像のレイヤーにレイヤーマスクを追加します。
レイヤーマスクのサムネイルを選択した状態で、切り抜きたいオブジェクト（花びら）や削除したいオブジェクト（葉っぱ）に選択範囲を作ります。選択範囲は多角形選択ツールやペンツールなどで作成できます。
黒いブラシでペイントします。すると、選択範囲内のオブジェクトが隠れます。
ブラシや消しゴムなどを使って、オブジェクトの形や境界線を調整します。ぼかしや不透明度などを変えることで、自然な感じに仕上げます。

以上が、レイヤーマスクの基本的な使い方や応用例です。レイヤーマスクは、非常に便利な機能なので、ぜひマスターしてください。もし、もっと詳しく知りたい場合は、以下の参考サイトをご覧ください。

レイヤーマスク２