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クソゲーの代名詞!アンシャントロマン 〜Power of Dark Side〜の謎と評価

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クソゲーの代名詞!アンシャントロマン 〜Power of Dark Side〜の謎と評価】

 

1998年、日本システムから発売されたプレイステーション用のロールプレイングゲーム、「アンシャントロマン」。FFに並ぶロールプレイングゲームとして期待されていましたが、しかし、今ではその名はクソゲーの代名詞として語り継がれています。(しかし、何故「エンシェント」や「エインシャント」としなかったのか?)

 

「アンシャントロマン」は、当時としては画期的な3D表現でゲームを楽しむことができるロールプレイングゲームでした。プレイヤーは主人公となり、奴隷の身から自由を手に入れ、自分の出自を辿るための壮大な冒険に旅立ちます。

 

このゲームの特徴は、キャラクターたちが実際の声優によって演じられ、迫力ある(?)音声が付けられていることです。さらに、神の力や龍の力など、特殊な能力を駆使する要素があったはずでしたが、開発途中で全て没になりました。

 

「アンシャントロマン」の開発は、風雅システムという会社が手がけました。彼らは以前にPCゲーム『アマランス』などを制作しており、家庭用ゲームへの進出は初めてでした。約2年に及ぶ開発期間を経て、約20人の開発チームが1億円と推測される開発費を投じました。

 

ゲームの企画は、日本システムの社長である小林正樹が担当しました。小林は『ファイナルファンタジーVII』の成功に感銘を受け、同様の3Dムービーを多用したRPGを作りたいという思いから、このプロジェクトに着手したのです。

 

音楽は山田一法が担当しました。彼は元々PCゲームの音楽を手掛けていた人物であり、家庭用ゲームの音楽制作は初めての経験でした。ゲームのキャラクター原案は、漫画家の松本零士が手掛けました。松本は『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』などで知られる有名な作家であり、その独特な世界観がゲームにも反映されました。また、キャラクターの造形は3Dモデリング会社のデジタルメディアラボが担当しました。

 

しかし、残念ながら「アンシャントロマン」は、発売当初から様々な問題点が指摘され、評価は低かったです。グラフィックやサウンド、操作性やバランスなど、あらゆる面で不満の声が上がりました。ゲーム雑誌のレビューでも、低い点数がつけられるなど、その評価は芳しくありませんでした。

 

それにもかかわらず、「アンシャントロマン」はパーフェクトなクソゲーとして有名になりました。不協和音や棒読みなど、ゲーム内のバグや独特な演出が話題となりました。特に、「サナトリの村」のBGMや理不尽な展開によって吹き飛んだおっさんキャラクターは、インターネット上で一大ムーブメントとなりました。

 

しかし、逆にそのクソさに妙な親しみを感じるファンも現れ、実況動画やパロディ作品などが数多く作られました。何とも奇妙な現象ですが、時には失敗作が人々の心に残ることもあるのかもしれません。

 

売り上げ的には、「アンシャントロマン」は商業的な成功を収めることはありませんでした。約1万本という販売数では、開発元の日本システムも倒産してしまいました。開発チームのメンバーも別の会社に移り、風雅システムは2005年に活動を停止しました。

 

しかし、関係者たちはそれぞれ別の道を歩んでいます。音楽家山田一法はその後もゲームやアニメの音楽制作を手掛けており、本作のサウンドトラックは2006年に再発売されました。

 

また、キャラクター原案の松本零士も漫画やアニメの制作を続けており、2018年には「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」が公開されました。

 

「アンシャントロマン」のゲーム内容は、主人公のカイ・オルフェアスと彼の仲間たちが世界を巡りながら、彼の出自を解き明かしていくというものでしたが話を進めていくとツッコミどころしかありません。

 

フィールドや街、ダンジョン、戦闘画面など、BGMとは言えないような不協和音が流れる中、さまざまなエリアで冒険が展開されます。ワールドマップを駆使して各地を移動し、街ではショップや宿屋を利用しながら休息を取ったり、住人とのツッコミどころがある会話を楽しんだりします。ダンジョンでは毎度フリーズするエンカウントによる敵との戦闘や捻り一つない仕掛け解きなど、アクション要素も盛り込まれています。

 

しかし、このゲームの難易度は非常に酷く、敵の強さが極端でバランスが悪いとされています。また、セーブがどこでもできますが、死亡するとデータがたまにバグで消えたりするという過酷なシステムが採用されています。そのため、レベル上げや装備強化がプレイヤーにとって必須の戦略となります(いわゆるレベルを上げて物理で殴る戦法です)

 

登場するキャラクターたちもクソ魅力的で、プレイヤーの心を掴んで離しません。主人公のカイ・オルフェアスは、ハインローグ王国の王子として生まれながらも、親を理解不能なムービーで殺されて奴隷として育ちました。彼は自由を求めて旅に出るのです。

 

そして、彼の旅には仲間たちも加わります。魔法使いのミシリア・アルマイヤーや棒読みのバーク・シュワルツ、小さな妖精のファラ・ミスチル、棒読みのミーナ・エルノロア、傭兵のマクロード・エッシャー、女剣士のサリナ・ジェナトス、船乗りのバロア・カイトなど、個性豊かな仲間たちとの出会いが物語を彩ります。

 

浮世絵

リフジンニモフキトンダノダ...

 

「アンシャントロマン」は、面白すぎる失敗作としてのレガシーを残しました。商業的な成功は収められませんでしたが、その独特な世界観や魅力的なキャラクター、そして奇妙な魅力が多くの人々に覚えられています。現在では、クソゲーの代表格として一部のファンから支持を受けており、そのクソさが逆に愛される一面もあります。

 

「アンシャントロマン」は、ゲーム史において特異な存在として、今もなお語り継がれています。そのクソさから生まれたパロディや実況動画などは、人々の笑いを誘い、ゲーム界の一部として確かな位置を築いています。時には成功しなかった作品こそ、ある意味、人々の心に深い足跡を残すのかもしれません。

 

【参考リンク】

 [アンシャントロマン 〜Power of Dark Side〜 - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3_%E3%80%9CPower_of_Dark_Side%E3%80%9C)
[アンシャントロマン (あんしゃんとろまんぱわーおぶだーくさいど)とは【ピクシブ百科事典】](https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3)
[アンシャントロマンとは [単語記事] - ニコニコ大百科](https://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3)

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