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猫の耳について【徹底解説】

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猫の耳について【徹底解説】

 

猫の耳は人間よりも優れた聴覚を持っていますが、その中でも特に注目されるのが、右耳と左耳で異なるタイプの音を聞き分ける能力です。 この能力については、都市伝説として広まっているものもありますが、実際に科学的な根拠があるのでしょうか?

 

今回は、猫の耳の構造や機能について解説し、右耳と左耳で違う音を聞き分けられるという話の真偽を検証していきます。

 

 

猫の耳の構造と機能

 

猫の耳は、外耳・中耳・内耳の3つの部分からなります。 外耳は、音を集める役割をする三角形のひらひら部分(耳介)と、音を伝える管(外耳道)からなります。 中耳は、音を振動に変える膜(鼓膜)と、振動を増幅する3つの小さな骨(ツチ・キヌタ・アブミ)からなります。

 

内耳は、振動を電気信号に変える器官(蝸牛)と、平衡感覚をつかさどる器官(三半規管)からなります。

 

猫の耳は人間と同じ構造ですが、以下のような特徴があります。

 

  • 耳介には30個以上もの筋肉があり、自在に動かすことができます。 猫は音源に向けて耳介を回転させたり傾けたりして、音を効率的に集めます。

  • 耳介には長い毛が生えており、これは風やほこりなどから外耳道を守る役割があります。

  • 外耳道はL字型に曲がっており、これは鼓膜を保護するだけでなく、音波を反射させて増幅する効果もあります。

  • 鼓膜は人間よりも大きくて薄くて張りがあります。 これにより、微弱な音でも敏感に反応します。

  • 耳小骨は人間よりも小さくて軽くて硬いです。 これにより、高い周波数の振動でも効率的に伝えます。

  • 蝸牛は人間よりも短くて細いです。 これにより、高い周波数の電気信号でも正確に発生します。

猫の聴覚の範囲と感度

 

猫の聴覚は人間よりも広い範囲と高い感度を持っています。 猫が聞こえる周波数(可聴域)は約25~75,000ヘルツです。 これに対して人間の可聴域は約20~20,000ヘルツであり、犬の可聴域は約40~65,000ヘルツです。 つまり、猫は人間や犬には聞こえないような高い音を聞き取ることができます。

 

猫の聴覚の感度は、低周波数では人間と同じくらいですが、高周波数では人間の4~5倍にもなります。 これは、猫が狩りをする際に、ねずみや鳥などの小動物が発する高い鳴き声を聞き分けるために進化したと考えられます。

 

猫は高周波数の音程の違いも微妙に聞き分けることができます。 例えば、人間が1オクターブ(12音)の中で1/2音(半音)の違いを聞き分けることができるとすると、猫は1/5~1/10音の違いも聞き分けることができます。

 

猫は右耳と左耳で違う音を聞き分けられるのか?

 

猫の耳は右と左で違う音を聞き分けられるという都市伝説があります。 その内容は以下のようなものです。

 

  • 右耳は高い音を、左耳は低い音を聞き分ける

  • 右耳は飼い主の声を、左耳は外部の音を聞き分ける

  • 右耳は男性の声を、左耳は女性の声を聞き分ける

これらの話には、科学的な根拠はありません。 猫の右耳と左耳には、構造や機能に大きな差異はありません。 どちらの耳も同じように広い範囲と高い感度で音を聞くことができます。 また、猫は右耳と左耳から入ってくる音の時間差や強さの差を利用して、音源の方向や距離を正確に捕捉することができます。

 

では、なぜこのような都市伝説が生まれたのでしょうか? その理由として考えられるのは、以下のようなものです。

 

  • 猫が片方の耳だけ動かす姿を見て、その耳だけが特別な能力を持っていると思った

  • 猫が片方の耳だけ傾けて聞く姿を見て、その耳だけが特定の音に反応すると思った

  • 猫が片方の耳だけ掻く姿を見て、その耳だけが不快な音に敏感だと思った

しかし、これらの行動には別の説明があります。

 

  • 猫が片方の耳だけ動かすのは、その方向から聞こえた音に注意しているからです。 猫は両方の耳を動かすこともできますが、必要最小限に抑えてエネルギーを節約しています。

  • 猫が片方の耳だけ傾けて聞くのは、その方向から聞こえた音に興味や好奇心を持っているからです。 猫は両方の耳を傾けて聞くこともできますが、一方的に傾けることで表情豊かに感情を表現しています。

  • 猫が片方の耳だけ掻くのは、その耳に何らかの異常や不快感があるからです。 猫が外耳炎や耳ダニなどの耳の病気にかかると、片方の耳だけ掻いたり振ったりすることがあります。 この場合は、獣医に診てもらう必要があります。

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まとめ

 

猫の耳は人間よりも優れた聴覚を持っていますが、右耳と左耳で違う音を聞き分けるという都市伝説は事実ではありません。 猫の右耳と左耳には、構造や機能に大きな差異はなく、どちらの耳も同じように広い範囲と高い感度で音を聞くことができます。

 

また、猫は右耳と左耳から入ってくる音の時間差や強さの差を利用して、音源の方向や距離を正確に捕捉することができます。

 

猫が片方の耳だけ動かしたり傾けたり掻いたりするのは、その方向から聞こえた音に注意したり興味を持ったり不快感を感じたりするからです。 猫の耳に関する都市伝説は面白い話ですが、科学的な根拠はありません。

 

【参考文献】

 

(1) 猫の耳と聴覚・完全ガイド~形や構造から病気の見つけ方まで .... https://www.konekono-heya.com/karada/ear.html.
(2) 猫の聴覚は驚きの能力!そのメカニズムとは | ねこちゃんホンポ. https://nekochan.jp/knowledge/article/5211.
(3) 猫の『耳』はスゴい!知られざる優れた役割3つ | ねこちゃん .... https://bing.com/search?q=%e7%8c%ab%e3%81%ae%e8%80%b3%e3%81%ae%e8%81%9e%e3%81%8d%e5%88%86%e3%81%91%e8%83%bd%e5%8a%9b.
(4) 猫の耳が良い理由と様々な特徴 | ねこちゃんホンポ. https://nekochan.jp/knowledge/article/810.

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