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ゾルゲ暗号:リヒャルト・ゾルゲのスパイ活動と日本の歴史に迫る

スパイ

 

ゾルゲ暗号:リヒャルト・ゾルゲのスパイ活動と日本の歴史に迫る

 

リヒャルト・ゾルゲは、ソビエト連邦のスパイとして、1933年から1941年まで日本で諜報活動を行い、ドイツと日本の対ソ参戦の可能性や日本の内政外交の動向などの重要な情報をモスクワに送信した。

 

彼が使っていた暗号は、書籍暗号と呼ばれる方法で、『ドイツ統計年鑑』を乱数表として利用していた。ゾルゲは、日本の警察に逮捕され、刑事裁判で死刑判決を受け、処刑されたが、彼の活動は、第二次世界大戦の戦局や日本の歴史に大きな影響を与えた。

 

本記事では、ゾルゲ暗号の仕組みやゾルゲのスパイ活動の概要や功績、そして日本の対応や評価について紹介する。

 

 

ゾルゲ暗号の仕組み

 

ゾルゲ暗号とは、ゾルゲが日本で諜報活動を行う際に使っていた暗号のことである。ゾルゲ暗号は、書籍暗号と呼ばれる方法で、ある書籍を暗号化と復号のための鍵として利用する。書籍暗号の原理は、以下のように表せる。

 

  • 書籍暗号は、通信者の双方が同じ書籍を持っていることを前提とする。

  • 書籍暗号では、ある文字を、何ページの何行目の何文字目かを示す数字に置き換える。例えば、Aを1ページ1行1文字目、Bを1ページ1行2文字目とする。

  • 書籍暗号では、テキストの一部を乱数表として使う。乱数表とは、メッセージの暗号化に使う文字の並びのことである。例えば、乱数表として1ページ目の全文を使うとすると、Aは1ページ1行1文字目の文字、Bは1ページ1行2文字目の文字となる。

  • 書籍暗号では、メッセージの各文字と乱数表の対応する文字を足し合わせて、暗号文を作る。足し合わせるときには、アルファベットの順番を基準とする。例えば、AとBを足すとCになり、ZとAを足すとAになる。

  • 書籍暗号では、暗号文を復号するときには、暗号文の各文字と乱数表の対応する文字を引き算して、メッセージを得る。引き算するときには、アルファベットの順番を基準とする。例えば、CとBを引くとAになり、AとZを引くとZになる。

ゾルゲが使っていた書籍は、1935年版の『ドイツ統計年鑑』であった。この書籍は、ドイツの政治、経済、社会などの各分野の統計データを収録したもので、さまざまな数字が表に並べられていた。

 

この書籍は、乱数表として利用するのに適していた。なぜなら、数字の羅列は無作為に見えるし、同じ書籍を入手するのも容易だったからである。ゾルゲは、この書籍の1ページ目から100ページ目までを乱数表として使っていた。

 

例えば、1ページ目の全文を乱数表として使うとすると、Aは1ページ1行1文字目の数字、Bは1ページ1行2文字目の数字となる。ゾルゲは、この方法でメッセージを暗号化し、無線で送信していた。

 

ゾルゲのスパイ活動の概要と功績

 

ゾルゲは、1895年にロシア帝国のバクーで生まれた。父はドイツ人の石油技師で、母はロシア人だった。第一次世界大戦にドイツ陸軍として従軍し、負傷して除隊した後、キール大学やフランクフルト大学で社会学を学んだ。

 

1919年にドイツ共産党に入党し、1924年にモスクワに移り、コミンテルンに所属した。1929年に赤軍の軍事諜報部門に移り、上海に赴任した。上海では、ドイツの軍事顧問団や中華民国の内政外交などの情報収集を行った。

 

1933年に日本に移り、ドイツの新聞記者として働きながら、ゾルゲ諜報団を組織した。ゾルゲ諜報団には、日本のジャーナリストである尾崎秀実や石井花子、ドイツの無線技士であるマックス・クラウゼンやブラウンシュヴァイクソ連のスパイであるミハイル・ボロディンアグネス・スメドレーなどが参加していた。

 

ゾルゲ諜報団は、日本の内政外交や軍事動向、ドイツと日本の関係、日本とソ連の国境紛争などの情報をモスクワに送信した。ゾルゲ諜報団の活動は、第二次世界大戦の戦局や日本の歴史に大きな影響を与えた。ゾルゲ諜報団の功績として、以下の2点が挙げられる。

 

  • ドイツ軍によるソ連侵攻の正確な日付を伝達したこと

  • 日本軍による極東でのソ連攻撃の不在を伝達したこと

1941年6月22日にドイツ軍はソ連に侵攻した。この作戦はバルバロッサ作戦と呼ばれ、ドイツの独裁者であるアドルフ・ヒトラーの最大の野望であった。ゾルゲは、この作戦の正確な日付や規模、目的などを、事前にモスクワに送信していた。

 

ゾルゲは、ドイツの大使館の情報官として、ドイツの外交文書や暗号電文を入手し、できるだけ多くの情報を得ていた。ゾルゲは、ドイツの外交官や軍人とも親交を深め、彼らの話からも情報を引き出していた。

 

ゾルゲが送信した情報は、ソ連の指導者であるヨシフ・スターリンにも届けられており、スターリンはこれを信じなかったり、軽視したりしていた。しかし、ドイツ軍の侵攻が始まると、スターリンゾルゲの情報の価値を認めるようになった。

 

ゾルゲは、ドイツ軍の作戦計画や戦力、進撃状況などを継続的に報告し、ソ連軍の防衛に貢献した。

 

1941年10月に日本軍は、南方作戦と呼ばれる、東南アジアや太平洋の植民地を攻略する作戦を開始した。この作戦は、日本の資源不足や米英との対立を解決するためのものであった。

 

ゾルゲは、この作戦の目的や規模、時期などを、事前にモスクワに送信していた。ゾルゲは、日本の首相である近衛文麿や外相である松岡洋右とも親交があり、彼らの話からも情報を得ていた。

 

ゾルゲが送信した情報の中で、最も重要なものは、日本軍が極東でのソ連攻撃を行わないということであった。ゾルゲは、日本の政府や軍部が、ドイツの要請にもかかわらず、ソ連との戦争を避ける方針をとっていると報告した。

 

ゾルゲが送信した情報は、スターリンにも届けられましたが、スターリンはこれを疑ってた。しかし、日本軍が南方作戦を開始すると、スターリンゾルゲの情報の正しさを確信した。

 

スターリンは、極東のソ連軍の大部分を西部戦線に移動させ、ドイツ軍の進撃を食い止めることができた。

 

この決断は、モスクワの戦いやスターリングラードの戦いなどのソ連の勝利につながり、第二次世界大戦の戦局を変えることになった。

 

日本の対応と評価

 

ゾルゲは、1941年10月18日に日本の警察に逮捕された。逮捕のきっかけは、ゾルゲの無線技士であるクラウゼンが、無線機の修理のために持ち込んだラジオに、無線発信機が仕込まれていることを発見されたことであった。

 

警察は、ゾルゲとクラウゼンを尋問し、彼らがソ連のスパイであることを自白させた。警察は、ゾルゲの仲間である尾崎や石井、ブラウンシュヴァイクなども次々と逮捕した。

 

警察は、ゾルゲらが送信した暗号文を解読しようとしたが、書籍暗号の仕組みを知らなかったため、成功しなかった。警察は、ゾルゲらに書籍暗号の鍵となる書籍を教えるように迫ったが、ゾルゲらは口を割らなかった。

 

警察は、ゾルゲらが送信した情報の内容や重要性を把握することができなかった。

 

ゾルゲらは、刑事裁判にかけられた。裁判は、1942年4月から1943年2月まで行われた。裁判では、ゾルゲらは、ソ連のスパイであることや日本の内政外交や軍事動向などの情報を送信したことを認めた。

 

しかし、ゾルゲらは、自分たちの活動が日本にとって有益であったと主張した。ゾルゲらは、日本とソ連の戦争を阻止することで、日本の国益を守ったと考えていたのである。

 

裁判では、ゾルゲらの弁護人や証人が、ゾルゲらの活動の意義や価値を訴えた。しかし、裁判所は、ゾルゲらの主張を退け、ゾルゲらに死刑判決を下した。裁判所は、ゾルゲらが日本の国家安全保障に重大な危険をもたらしたと判断したのである。

 

ゾルゲらは、死刑執行の恩赦を求めたが、受け入れられなかった。ゾルゲは、1944年11月7日に東京の杉並刑務所で処刑された。ゾルゲの最期の言葉は、「私は日本人になりたかった」というものだったという。

 

ゾルゲのスパイ活動は、日本の歴史において、様々な評価を受けてきた。ゾルゲの活動を肯定的に評価する人々は、ゾルゲが日本とソ連の戦争を防いだことで、日本の敗戦を遅らせたり、日本の被害を軽減したりしたと考えている。

 

ゾルゲの活動を否定的に評価する人々は、ゾルゲがソ連の利益のために日本の情報を漏洩したことで、日本の国益を損なったり、日本の敗戦を早めたりしたと考えている。

 

ゾルゲの活動を中立的に評価する人々は、ゾルゲが日本とソ連の戦争を防いだことは事実であるが、その結果が日本にとって有利であったかどうかは、歴史的な仮説に過ぎないと考えている。ゾルゲの活動は、日本の歴史において、複雑な問題となっているのである。

 

スパイ2

 

【参考文献】

(1) リヒャルト・ゾルゲ - Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%BE%E3%83%AB%E3%82%B2.
(2) 第2次世界大戦の情報セキュリティ:リヒャルト・ゾルゲと書籍 .... https://blog.kaspersky.co.jp/ww2-zorge-book-cipher/7575/.
(3) スパイ・ゾルゲを巡る. http://www.tokyo-kurenaidan.com/sorge.htm.
(4) 書籍詳細 - 暗号解読事典 - 創元社. https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=1334.
(5) 古代文献は暗号である? - 富山大学人文学部Webサイト. https://www.hmt.u-toyama.ac.jp/chubun/ohno/angou.htm.
(6) undefined. http://t.co/8z95lhqeht.
(7) undefined. http://t.co/zs33O1IKCI.

 

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